私が語り始めた彼は/三浦しをん 



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【あらすじ】
私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。




読みました!三浦しをん2冊目。
図書館の返却期限が迫ってて一生懸命読みました。
大学教授である「彼」に関わる人々が「私」として登場し、時空を超えた物語が展開される短編集。
勢いよく読めなかったから、集中出来なかったんだけど面白い視点での切り口。
結局「彼」の人物像ははっきりしないというところが、桐島に似ていると思いました。
三浦しをんは言葉の使い方がきれいで、結構好みです。

永遠の0/百田尚樹 


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「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために。」
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。




やっと読み終わったー!約600ページ、達成感ハンパないです。
戦争ものだから難しそうで避けてたけど、映画で観るより原作で読みたかったのです。
命を懸けて国を守ると玉砕した特攻隊員の思いは涙なしでは読めません。
今、平和な日本があるのは彼らのおかげだと改めて感謝させられる気持ちになりました。
戦闘シーンは臨場感に溢れ、主人公の祖父像を語る人々の経験談はドキュメンタリーを見てるかのよう。
読み進めていくのがつらい、重い内容です。だからこそ合い間の現代シーンが小説ぽくていいんだろうけど、その辺はちょっと安っぽく感じる部分もありました。
日本人として読んでおきたい一冊。でも個人的には著書の作品なら「海賊と呼ばれた男」の方が好きです。

民間大使ガーナへ行く/浅井和子 


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2002年~2005年の3年間をガーナ初の民間出身大使として暮らした浅井女史のエッセイ。
弁護士だった著者が、日本代表として本音と本気で向き合った三年間の滞在記です。
なんと著者の浅井女史は、高知出身の方なんです!凄いですね。
読みやすくて、全然知らなかったガーナのことがよく理解出来ます。
外務省に対してもずばっと指摘していて気持ちいい。
はっきり率直な語り口で、読後感がいい本でした。


先進国による経済援助の実態を把握しなければならないこと、
それぞれの文化、歴史、民族の価値を尊重しながら外交をしていかなければならないということ。
アメリカばっかりじゃなくて世界を見なければいけないということ。
そんなことが分かりやすく書いてあって、さくさく読める一冊です。

舟を編む/三浦しをん 


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2012年 本屋大賞受賞作品


【あらすじ】
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる長編小説。



初めて三浦しをんの作品を読みました。
すごく面白くてあっという間に読めてしまう内容でした。
“あがる”と“のぼる”の違いや、本に使われる紙の素材について書かれていて楽しみながら読めました!
「言葉」が持つ意味を深く考えさせられ、「本」の良さを改めて実感。
今は電子本があったりして便利になってるけど、めくる感覚とか読み終わった時の達成感は
本でなければ味わえないし、そういうのを感じながら読みたいと私は思います。
読み終わった後は、色んな辞書を見比べてみたくなる!


疾風ロンド/東野圭吾 


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【あらすじ】
強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。




うーん久々に読んでみましたけど、東野圭吾・・・
9割スキー場での話なので、この時期読むにはぴったりな一冊です。
リズム良く読めて、惹き付けられるのは今までと変わりないけど、内容自体は軽くて茶番劇ぽい。
なんとなく手抜きな感じで、入念にトリックを練られた大作とは比べ物にならない。
これを読むならもう一回「白夜行」を読み返す方がドキドキ感味わえます。